世界の名作を読む読書会~Season3は、年に4回程度のペースで開催しています。
第2回はドイツ文学のトーマス・マン『魔の山』で、次の通り開催しました。
開催日時:H28年12月10日(土)18:00~20:00
開催場所:瓦町フラッグ8F 高松市瓦町市民活動センター第1会議室
参加人数:6名
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主人公の青年ハンスが7年間も高地のサナトリアムで療養するなかで、
異色の同僚らの影響を受けながら成長していく物語ですが、
とにかく長くしかも非常に難解なので読み進めるのに大変苦労したというのが
一致した意見でした。
そして、そもそも当時の結核の治療法はどのようなものだったか、
ハンスが好きになったショーシャ夫人の人物像はどのようなものかなどについて
議論がなされました。
全体のストーリーの流れのなかに、セテムブリーニとナフタとの濃厚な論争などが
ぎっしりと詰め込まれていて、
これらが第一次大戦前のヨーロッパの思想状況を代表しており、
理解するのがなかなか大変という印象を持ちました。
参加者の皆様、非常に困難な課題本に果敢にチャレンジしてくださり、
誠にありがとうございました。
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次回の開催予定は、2月18日でヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』の見込みです。
※都合のより変更となる場合があります。
詳細や参加申込について、「開催日のお知らせ/H29.1」をどうぞご覧くださいヽ(^。^)ノ
※「開催日のお知らせ/H29.1」は年末までに投稿予定です。