3月は去るといいますが、まさにそれ。

まんえん防止が終わる寸前、下記の内容でリモート読書会を開催しました💻

 

日時:2022年3月26日(土)20:30-22:00

場所:ZOOM

参加者:5名    男 3 女 2

お題:恩田陸 👭「チョコレートコスモス」🥋

2ndMemory 初となる、夜間開催。レイト・ショウ。

たくさんの方に集まっていただき、大変嬉しいです。

参加者の皆さん、4月にはいろいろな変化があるようです。

私も職場にニューフェイス来る予定だったり、ゆるやかにコロナも減少に向かってほしいですね。

 

新年度がはじまりますが、今年の干支は、壬寅(みずのえのとら)。寅に水(サンズイ)をつけると「演」。

演の意味合いは、表や前に出るという意味合い。演説、演武、演舞、そして演技、演劇。

ついでに開催日である2022年の3月26日は、一粒万倍日・天赦日・寅の日 という三つの吉日が重なる日でもありました。とりあえず、少なくなっていた消耗品を買い換えました・・・。

さて、チョコレートコスモス。「演」じる仕事--2人の若き女優を軸にして描かれるエンタメ小説です。

学生劇団の門を叩いたW大 新入生の佐々木飛鳥は、演技経験ゼロ。文字通りルーキー。だが、人の仕草を完全にトレースしたり、場の空気を察知するのに長けている。

対するは、同世代の東響子。芸能一家に生れ落ち、年齢=ほぼ芸歴といったサラブレッド。

 

伝説の映画人が手掛けるという、新作舞台。わかっているのは「2人の女による物語」ということだけ。女優であれば、この作品に是が非でも出演したい。

大ベテラン、若手ホープ、演技派アイドルといった激戦のオーディションを制するのは誰か。すべてはこの1冊のなかに!

 

私自身は、初読はつい最近。2月の課題図書をなんにしようかと思い、安直にバレンタインデー=チョコレートのイメージから読み始めました。

惜しくも2月は「空色勾玉」に軍配があがりましたが、来年の2月にするには「急いで! 時間がないのよ!」と3月の課題図書に選書しました。

私以外の方は、再読2名、初読2名という布陣でした。

 

参加者の皆さんからは、

〇 「ガラスの仮面」の北島マヤ、姫川亜弓を彷彿とさせるキャラクター。

〇 さぁ、続きの「ダンデライオン」を読もうと思って未完を知る。遠くの県の図書館に連載されていた雑誌があるのは突き止めたが・・・。

〇「蜜蜂と遠雷」を先に読み、恩田陸ファンの人に次に読む作品として勧めてもらった。

〇 「才能」の描き方が見事。主人公の突出した「天才」のほかに、オーディションで競いあう女優みんなが何かしらの才能を持っている。

〇 2人の枠を争うオーディション。佐々木飛鳥の他は、誰が選ばれるのかといったオチは中盤あたりから読めてはいたというかバレバレではあるが、それでも熱かった。

 

総じて、本は厚いけれど面白くて一気読みというところは共通してましたね。「蜜蜂と遠雷」はもっと長いけれど、いちおう開催されたコンクールのフィニッシュまで描いているから、満足度はあっちのほうが高いのかな。

10年後ぐらいの忘れたころに、ドカンと「ダンデライオン」「チェリーブロッサム」(葉桜の季節、佐々木飛鳥の変身を目撃した脚本家からはじまる物語だから、桜ではじまり、満開の桜でおわる?)まで描かれると嬉しいなぁ。

年度末のお忙しい時期に参加いただき、ありがとうございました!

セブンの新作、生チョコシュー うめぇ。

 

チョコレート色のシャツ
サスペンダーでなんとなく、うさんくさいギョーカイ人っぽく。カーディガン羽織って、袖を前で結んでも良かったかな。「うぃー、はじめチャン、シースー屋閉まるの早いから、巻きで4649!」

 

去年の12月に開催された、2月の2ndMemory課題図書オーディション。

 

チョコレートコスモスはいまシーズンじゃないので・・・。
ネギかと思わせる茎状態の菖蒲を愛でて開花させる。
小川洋子原作「ホテル・アイリス」日台合作で2月公開・・・でも香川県ではやっていなかった。ソレイユさん、頼みます!

【エンディング】 「今度、ピアニスト役やるんです。近くで演奏聴いてもいいですか?!」風間塵に教えを乞う佐々木飛鳥・・・なんか大変なことになりそう。昔やってたドラマ「子犬のワルツ」もピアノバトル。主人公のなっちが、神の手・パーフェクトタッチ=視覚を失った代わりに聴覚が発達し、一度聞いた旋律を完コピ演奏できる。お、おう・・・。私のイメージ的に、なっちがすごく飛鳥に近い。

【 おすすめ本 BOOK   2nd 買ってってね 】

 

◯ 言わずとしれた、元ネタというか演劇モノの金字塔。恐ろしい子・・・!

 

◯ 参加者の方が紹介してくれた本。週刊少年ジャンプで連載していた、演技バトルもの。ガラスの仮面や、チョコレートコスモスの影響を受けているようです。えっ、連載中止?! 

 

〇 山岸涼子のバレェ漫画「舞姫」第二部ではローザンヌコンクールに挑む。ダンサーとしてよりもコレオグラファー(振付師)としての才能が開花しつつある主人公。最後の表彰式、ライバルとのやり取りも、チョコレートコスモスに似た場面も。・・・というか、恩田、山岸 両女史とも昭和スポ根が作品創作DNAにあるんだろうな。

〇 個人的に恩田陸で好きなのは、このシリーズ。様々な力を持つ「常野一族」にまつわる物語。飛鳥のコピー能力も、どこかで平地人に帰化した常野一族の血が先祖返りで顕現・・・? 蒲公英…タンポポ…ダンデライオン?

 

★次回は 4/23(土) 20:30-

カフカ🐜「変身」🐝をとりあげます。

 

 

平凡な会社勤めの男が、朝目覚めると「虫」になっていた。とうぜん出勤なんかできないが、部屋の外で暮らす家族の日常は通常運転…出てこない男を不審に思い扉を開ける家族の絶叫…

コロナ禍の巣篭もりや、自宅療養と我々の身近なものになりつつある「変化」。新年度という強制的な変身が起こるシーズンにぴったりの一冊です。

既に満席御礼ですが、ぜひ手に取って貰いたい作品です。

 

 チョコレート・コスモス →  女優 → 空手出身 →  ガラスの仮面 →  仮面ライダー → 「へーんしん、トウっ!」のポーズは空手の型由来 → 変身

 



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