クリスマスまで残り1ヶ月。夜は厚着でないと、もう寒い季節となりました。
そんな中、いまや全国的に催されている「一箱古本市」の産みの親である、南陀楼綾繁さんの熱いトークイベントが高松で開催され、拝聴に行ってきたレポートです。

いつもと違う、人・場所・本ーー知を求めて遊読する三千世界。

3rd Nomado(サード・ノマド)♯4

時:2016年11月25日(金) 19時00分〜21時00分
場所:半空

一箱古本市とは、ミカン箱サイズの箱に、各々が売りたい本を詰め込み「店主」となり、対面で販売する形式のイベントです。

 

2005年の不忍ブックストリートを起源とし、自治体や地域コミュニティ、様々な主催者の手によって開催されています。この1年だけでも、のべ100回は開催されているとの事。

 

香川でも北浜アリーで、BOOK MARUTEさん主催の「海の見える一箱古本市」や「迷路のまちの一箱古本市」が開催されており、足を運んだ事がある人も多いのではないでしょうか。

 

起源元年たる2005年より10余年を経て、今回、「本と待ちと人」をつなぐ雑誌として「ヒトハコ」が産声をあげました。

 

各地で開催されている一箱古本市のレポートなどが、各地の「地域編集者」によってまとめられております。

 

一箱古本市や出版にまつわる興味深いお話をたくさん聞けたのですが、個人的に印象に残っているの3つあげると、

 

①「一箱で売る」という「定型」を守りつつ、フリーペーパーを置いたり、本箱の形にこだわり自作したりと、最初に想定していなかった方向への楽しい変化がある。

 

②読書には2つの側面があり、1つは「蓄積されてゆく」もの、もう1つは本を媒介にしての「コミュニケーション」としての面。一箱古本市は対面でお客さんと、話をしながら手から手と本が渡されてゆくので後者にあたり、読書会なんかもこっちの方でしょうね。

 

③出版不況とされているが、地域の出版はまだまだ面白い。

 

現在、2000部刷った初版は品薄で、12月1日に2刷目が刷り上がるそうです。

 

全国で一箱古本市が開催される→取材できる→本になる→各地の一箱古本市で販売できる→紙面ネタも販売先も確保でき、理論上は2号、3号とずっと続けていける……10年を経ての新しい形、これから先が楽しみですね。

 

わたしも、今年の春にあった海の見える一箱古本市に「zer0 Kindle(ゼロ・キンドル)」の屋号で出店したのが、いい思い出です。雑誌を読むと、卓上本棚の作り方とか載っているので、参考にしつつ、また海の見える一箱古本市が開催される時は出店してみたいと思いました。

 

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主催:BOOK MARUTE

 

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zer0  Kindle
1st  Line
2nd  Memory
3rd  Nomado

連番とネット用語大好き。

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