読書週間も終わり、季節がそろそろ秋から冬に移ろいつつある11月19日。

香川県教育委員会、香川県高等学校教育研究会図書館部会 主催の「高校生ビブリオバトル」大会が開催されたので、主宰の井上さんと、私はじめが観戦してきましたので、そのレポートです。

 

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いつもと違う、人・場所・本ーー知を求めて遊読する三千世界。

3rd Nomado(サード・ノマド)♯3

時:2016年11月19日(土) 13時30分〜16時30分

場所:レグザムホール5階 多目的大会議室「玉藻」

出場者:全12名(男子1名 女子11名)

チャンプ本:『絶望名人カフカの人生論』

県内高校生によるビブリオバトル。記念すべき第1回大会です。優勝者には来年1月8日に行われる全国高校生大会の出場権が与えられます。すごい。

全12名の発表者(バトラー)はあらかじめ抽選でA組とB組に分けられ、2つの会場に別れて予選。観客もそれぞれ観戦したい方の会場へ。

5分のプレゼンタイムの後、2分の質問タイム。これを人数分行い、終了後「最も読みたい本」をあらかじめ渡された投票用紙に記入→事務局が回収・集計の後に、それぞれの会場の得票数上位2名が決勝進出。

その後、発表者、観戦者が全員同じ部屋に集まり、4名による決勝戦の開幕。ルールにより予選・本戦ともに紹介する本は同一ですが、発表方法は変えても良い事になっています。

どのバトラーも、ジェスチャーや声のリズムなど、この日のために練習を積んで来た事が分かる、どうすれば観客の心を掴めるかを考えたプレゼンだったと思います。

質問タイムなんかで、思わずしてティーンの素に戻る姿などは、微笑ましいものがありました。社会人でも日常の受け答えで頭真っ白になる事ありますからね。

 

以下の本が紹介されました。

Aグループ。

[amazonjs asin=”4048705873″ locale=”JP” title=”僕の小規模な奇跡 (メディアワークス文庫)”]

※決勝進出。ハードカバーのを紹介されてましたが、スピン(紐栞)が4つある秘密。

[amazonjs asin=”4101269319″ locale=”JP” title=”何者 (新潮文庫)”]

※私はこれ就活生の頃思い出して読んだけれど、高校生はSNS絡みで感じる所がある模様。

[amazonjs asin=”4087453995″ locale=”JP” title=”シャッター通りに陽が昇る (集英社文庫)”]

※舞台となる、さぬき亀山市のモデルは丸亀市。著者もまた丸亀出身らしい。

[amazonjs asin=”4344411684″ locale=”JP” title=”陰日向に咲く (幻冬舎文庫)”]

※決勝進出→準チャンプ。劇団ひとり作。又吉以前にも文才開花させる芸人はいたのか。黒一点ながら、逆に低い声というのも目立っててgood。

[amazonjs asin=”4062754304″ locale=”JP” title=”クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)”]

※西尾維新のデビュー作。高校生が質問タイムでも手を挙げてたり、やはりティーンには強いか。

[amazonjs asin=”4037441500″ locale=”JP” title=”精霊の木”]

※上橋菜穂子のデビュー作。これは読みたくなったので図書館で速攻貸りました。

◎以下Bグループは、私は予選聞けていません。

[amazonjs asin=”4101349312″ locale=”JP” title=”星のかけら (新潮文庫)”]

※重松清。ティーンの心情を代弁する大人といった所でしょうか。この本いいですよ。

[amazonjs asin=”B00CM8SVMC” locale=”JP” title=”カラマーゾフの兄弟 全4巻セット (光文社古典新訳文庫)”]

※高校生でロシア文学。素直にすごい。名作ゆえに、私手が出せてません。

[amazonjs asin=”4797380225″ locale=”JP” title=”悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと”]

※同じシリーズで犬を題材にしたのもあるみたい。

[amazonjs asin=”4575235741″ locale=”JP” title=”死の薬”]

※決勝進出。ケータイ小説で「ホラーの女王」の異名持つsaori氏の作で横書きらしい。

[amazonjs asin=”4062202190″ locale=”JP” title=”QJKJQ”]

※タイトルの「なんなんだろう?」と気にならせる力は強い。

[amazonjs asin=”4864101159″ locale=”JP” title=”絶望名人カフカの人生論”]

※決勝進出→チャンプ本。文豪カフカは色んなことに「絶望」していたらしい。カフカの人生の節々のエピソードを紹介するなか、「絶望した!」を連呼するバトラー。頭の中に「絶望先生」が浮かんだ。

 

私が読んだビブリオバトル関連の本だと、以下の3冊が面白かったです。

全部香川県立図書館で貸りました。

[amazonjs asin=”4166609017″ locale=”JP” title=”ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム (文春新書)”]

※著者はビブリオバトルの産みの親。

[amazonjs asin=”4488018203″ locale=”JP” title=”翼を持つ少女 BISビブリオバトル部”]

[amazonjs asin=”4488018211″ locale=”JP” title=”幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部”]

※本邦初! ビブリオバトル小説。

 

高校生の熱いパッションを感じ、あっという間の3時間でした。

是非フレンドパークにも友人同士や父兄と一緒に高校生も参加して欲しいと思った所存です。

あと、個人的には自分もルールに則ったバトルしてみたい気もあるので・・・FP杯とか、需要があるなら、やってみてもいいかもしれませんね。

レポート作成:はじめ