世界の名作を読む読書会~Season5 #8

開催日時:令和元年6月8日(土)19:30~20:30
開催場所:高松駅前のカフェ
課題本:バーバラ・レオニ・ピカード(高杉一郎訳)『ホメ-ロスのイーリアス物語』(岩波少年文庫、2013年)

 

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今回はホメロスのイリアスを岩波少年文庫で読みました。古代ギリシアを学ぶと必ず言及があるイリアスですが、とにかく概要だけでも押さえたい。そうした思いで課題本に選定しました。
作品はひと言で言い表すと、トロイア戦争で神々に翻弄されて戦い続ける人間たちの悲哀の物語ということになるでしょうか。戦闘のシーンが多いのですが、岩波文庫も読んだ参加者からは、岩波文庫版のほうがもっとリアルに描かれているという感想がありました。少年文庫では主な読者層である少年少女のために、表現はやや抑えているのかもしれません。
また、登場人物が多いなど、少年文庫でも内容は結構難しいのではないかとの意見もありました。さらに、岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』(岩波ジュニア新書、2003年)では、ギリシア人の文学やホメロスについてかなり紙幅を割いており、その記述の紹介もありました。
Season5は今回で終了しました。次期Season6は本年10月頃を目処に開始予定です。
引き続き、世界の名作読書会をよろしくお願いいたします。

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次回の開催予定
Season6を10月頃に開催予定です。

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