世界の名作を読む読書会~Season9 #5

開催日時:令和5年5月28日(日)10:00~11:30
開催場所:Zoom
課題本:説きふせられて (岩波文庫) ジェーン オースティン (著), Jane Austen (原名), 富田 彬 (翻訳)

今回の課題本は、
岩波文庫の『説きふせられて』でしたが、
ご参加の皆様の中には
ちくま文庫の『説得』
グーテンベルク21の『説きふせられて』
をお読みになられた方もいらっしゃいました。
訳者によって少し印象が違うようですね。

「身分の違う若い男女が、
 周囲の反対を受けて一度は別れたものの
 最後は実を結ぶ」
という、よくあるお話ではあるものの、
細やかな状況・登場人物の設定や
読者をストーリーへ引き込むテクニックが秀逸で
やっぱりオースティンの筆力はすごい
というご感想がありました。
また、年齢を重ねるほど角が取れてる感じがする
とのご意見もいただきました。

ただ、人物が登場する際の説明が少なく
「誰かな?」と読書が止まることが多々あり
特に中盤は、話の理解が深まりづらかったので
二巡目の読書をしてる方もいらっしゃいました。
私もその一人で、さきほど阿部知二訳verを
読み直してみようとポチってしまいました(笑)

映画化もされていて、
そこではとても豪華な生活が描かれており
さぞかし世間体を気にする時代だったのだな
というご意見もありました。

本作品における「説得」についても
少し語られました。

今回は、
作品自体を味わうご感想と
我が身に置き換えて感じたご意見を
たくさんお聞きできてとても楽しかったです。

ご参加のみなさま、ありがとうございました!

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posted by いのうえ

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次回の開催予定
7月30日(日)10時00分~
会場:Zoom
課題本:帰れない山 (新潮クレスト・ブックス) Paolo Cognetti (原名), パオロ コニェッティ (著), 関口 英子 (翻訳)

参加申込はこちら⇒「参加申し込みについて」

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