世界の名作を読む読書会~Season9 #4

開催日時:令和5年3月19日(日)10:00~11:35
開催場所:Zoom
課題本:クオーレ (岩波文庫) エドモンド デ・アミーチス (著) 和田 忠彦 (翻訳)

「母をたずねて三千里」の原作として知られる本作品ですが
作中には約50ページしか綴られていません。

アミーチスも書いている通り
「ある小学校3年生の男子生徒が綴った物語に
 父が手を入れ
 中学生になって自分で少し手を加えた作品」
とされていて
主人公エンリーコを取り巻く出来事が
日記のように描かれています。

読書会では
いい話だけど少しどうかなと思う
という話題で盛り上がりました。

教訓的な話が多いのだが
子供には酷なのではないか?
美しい道徳を解きながら
自己犠牲を強要しすぎていないか?
というご意見が多かったように思います。

子供を労働力とする時代もあったので
国民意識がそのように向いていたのか?
と推測するも
本作品の時代背景が明確でないので
理解するのは難しいとご意見もありました。

思えば昔の子供はずいぶん窮屈な思いをして暮らしていたものです。
社会全体ではよかったかもしれませんが
一個人としては納得いかない人もおられたことでしょう。
当たり前のものさしは、時を経るごとに変わるものですね。

それと、
アニメの恐るべき膨らませ方の話題も盛り上がりました。

アニメの「母を訪ねて三千里」や「クオーレ」には
書籍では描かれていないエピソードもたくさんあるそうです。
エンリーコの兄弟が登場したりしなかったりしているらしく
個人的には興味をそそられました(^^♪

ご参加のみなさま、ありがとうございました!

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posted by いのうえ

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次回の開催予定
5月28日(日)10時00分~
会場:Zoom
課題本:説きふせられて (岩波文庫) ジェーン オースティン (著) 富田 彬 (翻訳)

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