日時:2022年7月23(土)20:30-22:00

場所:ZOOM

参加者:3名    男 1 女 2

お題:J・ウェブスター🎩「あしながおじさん」👧

文月の23日(文の日)、20:30開催。ついでに作者の誕生日は7月24日。

孤児院退去寸前の少女ジュディに舞い込んだ、大学進学の話。篤志家であるスミス氏を「あしながおじさん」と呼んで、一方的に学業進捗状況やキャンパスライフをレポート! やがてジュディは少女から淑女(レディ)へと変わり…。

私は、何年か前に初読、他の方は昔に読んだ、今回の読書会がきっかけで読んだ…という布陣。

名作・古典だと、どこかで物語の概要を知って、あんまり読む気きならなかったりしますよね。今回は、みんな新潮文庫版での読了でしたが、夏の文庫フェアでは毎年のように選ばれる、百傑衆が一。(たぶん、長い夏休みを学外で過ごすシーンがあるから?)

文通という観点から、過去に雑誌のペンパル募集コーナーで気のあいそうな人に手紙送って、やり取りした思い出話などが盛り上がりました。昔はあいさつ変わりに住所晒すのなんて当たり前の世界…いまとなっては恐ろしい感覚ですが、地図🗾を見てもなかなか他県だとその家の場所まで辿り着けない。

主人公ジュディの明るさと聡明さは、読者にとっての一服の清涼剤であると同時に、男目線で読むと、自分の美しさを自覚したジュディが、若い同世代の男の子がいるような場所に行きたがっていたら、強権発動して止めたいという気持ちや、自分で学費賄えるくらいの収入を得られるようになり、援助辞退を申し出られてもなにがなんでも自分で出したい! とかは、本命だからこその行動で、わからんでもない。

アメリカのシンデレラ・ストーリー、ジュディが描いたという体の挿絵(著者が描いてる)も楽しい1冊。夏のお供にオススメの一冊です。

参加いただいた皆様、ありがとうございました!

作中、空想で出てくるレモンゼリー

作中でレモンゼリー🍋のプールという空想が出てきます。

【 おすすめ本 BOOK 2nd  】

 

あしながおじさん、その後。

ジュディ出身の孤児院運営に携わることになった、おじさまの親族にあたり、大学時代ジュディのルームメイトだった名家の子女。

ミッションを与えたおじさま夫婦・遠距離の恋人・バチバチやりあう同僚の男性医師、3方へのお手紙。「えっ」と声が漏れる展開が何度か。これぞ少女小説の王道! こっちは、末尾が「かしこ」で終わる。

★次回は 8/20(土) 20:30-

吉村昭 👮‍♀️「破獄」🏰をとりあげます。

 

夏は冒険! これまで夏は「冒険小説」をテーマに取り上げてきました。

友情・努力・勝利! といった、王道の主人公(ヒーロー)もよいのですが、ときには反権力のダーク・ヒーローも・・・ということでの選書です。獄を破る…つまりプリズン・ブレイク!

昭和、難攻不落と謳われた監獄を脱すること4回。実在した伝説の「脱獄王」と官憲の攻防を描いた1冊。かしこ。

 あしながおじさん → 長い脚 → 塀をまたぐ → お金持ち → ゴールド →  ゴールデンカムイ →  脱獄王 → 破獄

 



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