香川県にも、まん延防止が発令され禁酒時代に突入しました。お酒は飲まないけど、飲食店が早めに閉店してしまうのは、色々と不便ですねぇ。

9月に入り、朝晩はひんやりとしてきましたが、巣ごもりして読書するには快適な気候でしょうか・・・?

最後の残暑? となった8月の終わりに、下記の内容でオンライン読書会を開催しました💻

日時:2021年8月29日(日)10:30ー12:00

場所:ZOOM

参加者:4名    男 3 女 1

お題:新田次郎💂‍♂️ 「八甲田山死の彷徨」🏔

先日、コトディーン スタンプラリーに参戦してきました。行きは自転車で、帰りはサイクルトレインにつみこむという裏技。土地勘ない場所ではGPSナビに頼りまくり。彷徨いながら、なんとか無事生還。

 

さて、今回のお題は「八甲田山死の彷徨」。これまで8月は「冒険小説」を取り上げてきましまた。

今年は月の祝日が「の日」ということから、この作品となりましたが、真夏に真冬が舞台の物語をセレクトするという冒険に私も出たわけです。

 

再読3人、初読1人という参加構成でした。

「冬の八甲田山を歩いてみたいと思わないか?」そんなに行きたきゃ、お前が行けよと軍上層部から、2人の士官に打診。来るロシアとの大戦を前に、寒冷地での装備なんかの実験が目的。それぞれを競わせることで多角的なデータが得られる・・・はずだった。

 

第一章では、少数精鋭で地元の案内人や事前装備を固めた徳島隊の行軍・兵たちを導く可憐なる女案内人

第二章では、大人数で1泊2日の短期決戦に挑む神田隊。指揮系統の乱れ、そして遭難・・・壮絶なる断末魔の数々

: (((;”°;ω°;)) → (゚∀゚)アヒャ  

第三章では、徳島隊にも襲いかかる吹雪という白い牙。案内人も引き返しを提言するなか、冷徹なる司令官のとった行動は・・・。

 

史実を基にしたフィクションであり、冒険小説、記録小説、時代小説、軍事小説etc… 読み手によって様々に受け取れる物語でもあります。

 

徳島隊、神田隊、それぞれの方針についてや、フィクションで挿入された、それぞれ別の部隊にいる兄弟の精神的なつながり、指揮官としての選択など、多くの事が語られました。

しかし、参加者全員が口をそろえたのが精神論だけではどうにもならないという事。熱い大和魂があれば、冬もまた暑し。不可能を可能にするのが日本の軍隊であります! ・・・きょうび、37度の発熱で入店拒否され、35度の低体温症になると作中で描写されるように、人間は判断力を失い矛盾脱衣で服を脱いで凍死する。ついでに精神も破壊されて発狂。フィジカルとメンタルの両面破壊。

 

ネットの書評レビューなんかだと、最近はコロナや五輪に対する政治家の態度なんかと関連づけて読む人も多いみたい。さすがに記者会見で「天は我々を見放しました。各自で生き残ってください」はないと信じたい・・・。

月末のお忙しい時期に集まってくれた皆さん、ありがとうございました!

 

【エンディング】「終焉」 映画「八甲田」で使われた音楽。生き残った兵士たちの「その後」が文字で描かれます。

かつて、キャラメルは兵糧だった。

 

巣ごもり需要か、泊まりに来て、ラウンジでボードゲームを楽しむ家族連れがけっこういました。

 

コワーキングプランでドロップインすると貰える、提携店で使えるチケット。コーヒーショップ以外も増えてる?!

 

コトディーンスタンプラリーに参戦。GPSあろうが迷う時は迷う。

 

ミニマム書店の棚も「夏は冒険!」をテーマに並べています。

【 おすすめ本 BOOK   2nd 買ってってね 】

・参加者オススメ本。公立トップ校でありながら、夏を制した名門校の軌跡。奇跡ではなく、理論立てた練習法。指揮官について、などで八甲田山とリンク。

・参加者オススメ本。新潮文庫夏の100冊を毎年読むという企画に参加されているそう。意外と新潮文庫は7割が常連作品ながら、この作品は新規で今年仲間入り。理学部出身の著者による理系短編集。いつか低体温症についても・・・?

・八甲田山雪中行軍については、様々な怪談が残っている。近年でも人のいない別荘で119番が・・・といったニュースも記憶に新しい。そして、今回の読書会でもいつも快適5Gの回線が謎の断線を繰り返し・・・いやマジで。

★次回は 9/19(日) 10:30-

柚月裕子👮‍♀️「孤狼の血」🐺をとりあげます。

 

昭和63年の広島。マル暴のベテラン不良刑事とバディを組まされた、大卒新米刑事。

時に強引な違法捜査を目の当たりにしつつ、暴力団の抗争という暗雲が広島全域を覆おうとしていた・・・。老獪なる孤狼と、お座敷犬なルーキーが外道に挑む!

 

 八甲田山死の彷徨 > 山 > 事件(ヤマ) > 兵隊 > 鉄砲玉 > 孤狼の血



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レポート作成:はじめ