世界の名作を読む読書会~Season5 #5
開催日時:H31年2月9日(土)19:30~21:00
開催場所:高松駅前のカフェ
課題本:多和田葉子『雪の練習生』(新潮文庫、2013年)
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今回の課題本の著者は日本出身ですが、ドイツを拠点に活躍されていることから選書させていただきました。
本作品を読み進める中で、多くの肩透かしをくらう感覚があり、苦戦したのですが、ご参加の皆様も同じような感想をお持ちで安心しました(笑)
・外国に住んでいないと分からないようなバックグラウンドに関する言葉が少なく(注釈もなく)、読み手はどのように受け取ってよいか分からず、不親切だと感じた。
・一種の知的ゲームの様で、読者が試されている感じがする。
・関係性や意図は考えずに読まないと勧められない。
・作者の痛烈な体験が感じられないのが、読みづらさを加速させる。
など、切実なご意見がありました(^^)
私もそうですが、みなさまも弄ばれるのがお好みではないようですね( *´艸`)
さて内容については、
・タイトルの意味は何か?退化とは何を指しているのか?
・ホッキョクグマの位置づけに特別なものがあるのか?
・サーカスの中での役割は、人間社会を照らし合わせているのか?
・動物愛護への考えについて。
など、話題が色々展開しながらたくさん意見を交わしました。
最後の感想として、
・前回の「レベッカ」とは真逆の作品だった(笑)
・多和田葉子さんの短めのわかりやすい作品を読んでみたい。
・この作品を読みこなせている人はどのくらいいるのか?
(ぜひお話をお聞きしてみたい)
・この作品をもっと読み深めてみたい。
など、本作品がみなさまの心に大きな引っ掛かりを残した様子が窺えました。
ご参加の皆様、どうもありがとうございました。
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ちょっと前にジュンク堂のキャンペーンで頂いた手ぬぐいを、指示通りにブックカバー仕様に折りたたんで使ってます。手の馴染み具合が絶妙でクセになります(^^♪
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次回の開催予定
3月17日(日) 10時00分~11時30分(予定)
くつわ堂総本店喫茶部(高松市片原町)
ラファイエット夫人(永田千奈訳)『クレーヴの奥方』(光文社古典新訳文庫、2016年)
参加申込はコチラ⇒https://wp.me/P5xaKB-b
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