世界の名作を読む読書会~Season5 #6

開催日時:H31年3月17日(日)10:00~11:15
開催場所:くつわ堂総本店(高松市)
課題本:ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』(光文社古典新訳文庫、2016年)

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フランス文学史において「恋愛心理小説の祖」ともいわれる本作品について語り合いました。

「アンナ・カレーニナ(トルストイ)」「ドルジェル伯の舞踏会(ラディゲ)」「武蔵野夫人(大岡昇平)」に影響を与えているように思う」との声が複数の方からありましたが、後世に影響を与えている作品だといえますね。

ラファイエット夫人は匿名で本作品を発表したとの事ですが、宮中の事情をよく知りえた人物だからこそ書き上げることのできたように思われます。好奇心や想像力でいろいろ書いている様子に思いを馳せ、紫式部の源氏物語的だとのご意見には大変共感しました(笑)

過干渉な母に勧められた幼少婚という環境に身を置いたクレーヴの奥方。
ヌムール公との出会いで芽生えた恋心に翻弄されます。

ヌムール公のどこにそんなにハマったのか?
想像が想像を掻き立てた結果、想いばかりが膨らんだのか?
クレーヴの奥方はなぜ夫に打ち明けたりしたのか?
こんなことなら、いっそのことプーシキンのように決闘すればいいのに!
などなど、さまざまなご意見が交わされました(゚∀゚)
(↑簡単すぎますね。もっともっと色々ありましたーー!!)

参考文献として「フランス小説の「探求」」(筑摩選書)をお持ちいただきましたのでご紹介しておきますね(^-^)

 

ご参加の皆様、どうもありがとうございました。

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小説に登場するカトリーヌ・ド・メディシスのお姿がこちら。参加者Fさんありがとうございます(^^♪

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次回の開催予定
5月3日(金・祝) 10時00分~11時30分(予定)
くつわ堂総本店喫茶部(高松市片原町)
課題本は検討中(大いなる遺産かな?)

参加申込はコチラ⇒https://wp.me/P5xaKB-b

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