トリック or トリート!
街ではすっかりとハロウィンモード。終わればすぐにクリスマス……いよいよ読書週間を控えた10月下旬、下記の内容で読書会を開催しました。
日時・2018年 10月21日(日) 10:00-12:00
課題「魔女の宅急便」
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会場・本屋ルヌガンガ
参加者・4名(男2・女2)
・本題にゆく前に、いよいよ中四国の秋のブックイベントも本番といったところ。
近い日では、
10/26—27(金・土)イチョウ並木の本まつり【岡山】
11/3(土・祝)海の見える一箱古本市(2nd Memory 出店)【香川】
11/3(土・祝)高松市 中学生ビブリオバトル大会【香川】
11/3—4(土・日)松山ブックマルシェ【愛媛】
11/17(土)高校生ビブリオバトル大会【香川】
11/17—18(土・日)はりまや橋古本まつり【高知】
11/23(金・祝)ポリ裏ブックバザール(2nd Memory 出店)【香川】
・いちお客という立場で参加するイベントもあれば、一箱古本市で参加するものもあり……個人的には、秋イベントのトリを飾るポリ裏ブックバザールに熱視線……一箱古本市でも参加予定なのですが、12ー14時でビブリオバトル…これはリベンジするしかない!
15時からミスター一箱古本市・南陀楼 綾繁 氏によるトークイベント……これは聞きたい。2nd Memoryだけに2時間だけの開店になりそうな気もしますが、まずは11/3の海の見える一箱古本市ですね。
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っと、本題に入って読書会のレポート。
今回も初参加の方をお迎えしての開催でした。
育って来た環境や、その本を読んだ時期もそれぞれ異なる人たちの時空がひとつに交差する読書会。3年前の10月に「おもいでエマノン」で開始し、多くの人に支えられてなんとか30の節目に。まだまだ取り上げたい作品はあるので、100回目指してがんばっていきたいですね。
さて、前置きが長くなりましたが、取り上げたのは角野栄子さんの「魔女の宅急便」。
満月の夜に、独り立ちのために相棒の黒猫ジジとともにほうきにまたがって旅に出た13歳の魔女のキキ。たどり着いた海辺の町ではじめた「宅急便」の仕事を通じて出会う人々との1年間を描く、児童文学。
今年、「児童文学界のノーベル賞」とも呼ばれる国際アンデルセン賞受賞のニュースも記憶に新しく、10月はハロウィンや満月、という連想からの選書となりました。
やはりこの作品を原作とした、宮崎駿の同名アニメ映画に親しんだという人も多いのではないでしょうか? (小豆島ロケした実写版は誰も観ていなかった!)
それこそ本屋ルヌガンガさんがある常磐街・田町・南新町のクロスするエリア、いまのスーパーホテルの場所にあった東宝会舘で多くのスタジオジブリ作品を観たのもまた、私にとっての良い思い出(メモリー)であります。
シネコンみたいに入れ替え制ではなかったため、2週観たり、餃子の王将のところにあった、マクドナルドで買ったもの映画館に持ち込みとかね…(匂い考えろ、ガキ! と頭はたきたくなりますね。)
参加者の方も、子どもの頃から親しみ今回読み返した人や、この読書会がきっかけではじめて手に取った(海外作品と思ったら、国産、しかし国際アンデルセン賞と、いわばヨーロッパ文化をヒントに日本人が書いた小説が様々な言語に訳されて逆輸入)という人や、既刊シリーズを勢いに乗って読破したりと、様々なパターンがありましたが共通していたのは「読んでいて楽しい」という点。
大人目線で読むと、運輸業の対価が賃金ではなく「おすそわけ」だったりと、細かい事言いだすとツッコミ所満載なのですが、さらりと大人でもドキッとするような人間の心の機微を描いていたりと、角野栄子さんの手腕に驚かされる1冊です。
人間の根源的な欲求であろう、空を飛びたいという想いを軽々とこなすキキに自己を投影すれば、追い風で加速したり、時に暴れ回る海坊主風に吹かれてバランスを崩したりもするけれど、逆風ばかりが人生ではなく、窓を開ければ新しい風でリフレッシュ…この作品に限らず、「おもしろい」と思える作品を書ける=作り出せる という人は魔法使いに等しい…?
今回は少人数でしたが話題は尽きず、それぞれの世代の「魔女」という言葉から連想される他の作品なども挙げられましたが、ほうきで飛行する魔法使い…という点から「ハリー・ポッター」シリーズに派生し盛り上がりました。「ハリー・ポッターと賢者の石」だけでも読書会で取り上げたい気持ちもありますが、分厚いのがネックで未読の人が尻込みしそうな気も。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
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★次回は11月18日(日)14時ー
読書会は12月はおやすみのため、一足先にとクリスマス小説でもあるケストナーの「飛ぶ教室」を課題とします。
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様々な版元、訳者で出ておりますが、気に入ったものをお持ちください。
クリスマスの訪れをいまかいまかと待ち構えている、ドイツの寄宿学校を舞台にした少年たちの物語。角野栄子さんの「魔女の宅急便」が日本が世界に対して代表する児童文学であるのに対して、この作品も30カ国以上で翻訳されているという、ドイツを代表する児童文学といっても過言ではないでしょう。
今年最後の2nd Memoryとなります。一足早い年末感を味わいましょう!
参加申込はこちら⇒「参加申し込みについて」
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