世界の名作を読む読書会~Season4 第3回
開催日時:H30年3月18日(日)10:00~11:30
開催場所:くつわ堂総本店(高松市片原町)

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今回はプレヴォの『マノン・レスコー』を取り上げました。

マノンへの恋愛にまっしぐらなシュバリエ(騎士)グリュウ。
ふたりを取り巻く人々が、彼らの人生をドラマチックな展開へと誘います。
何度もオペラ化されたというのも頷けるフランスの恋愛小説です。

小悪魔マノンが男たちを翻弄すると解釈されがちですが、グリュウの一途さがマノンの人生を狂わせたとの見方もありました。人生はどちらか一方だけが影響を及ぼすものではなく、互いに影響しあっているのだという意見はとても説得力がありました。

また「『ストーカーか!』というほどマノンへ入れ込むグリュウの姿に共感できる男性の意見をお聞きしたい」との声が上がりましたが、参加者に該当者がおらず残念でした。

今回は、光文社古典新訳文庫と新潮文庫のいずれかを読んだ方で会話を進めましたが、本作品では表現の違いが大きかったように思いました。
ちなみに、フランスでのマノンとアメリカでのマノンの変化にドキッとしたのは新潮文庫派でした。

マノン・レスコーにちなんで、なかにし礼さん作詞の「あなた色のマノン」が話題に上ったのは意外性があり楽しかったです。

T氏について、チベルジュについて、グリュウの父について、時代背景について、など話題は尽きませんでしたが、シュバリエ(騎士)グリュウのその後の人生に思いを馳せつつ読書会を終えました。

ご参加いただいたみなさまありがとうございました。

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次回の『世界の名作を読む読書会~Season4第4回』の開催予定は次の通りです。
みなさまのご参加をお待ちしています!

課題本:ウィリアム゙・ゴールディング『蠅の王』
開催日:4月28日(土)10:00~ (4/29から変更になりました)
会 場:くつわ堂総本店(高松市片原町)
※お時間の合う方は読書会終了後にランチに行きましょう!

参加申込はコチラ⇒「参加申込について」