☆☆読書会フレンドパーク【香川県高松市】☆☆

日 時:2017年9月10日(日) 10時00分~12時00分
会 場:くつわ堂総本店
参加者:13名
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ぷらたなす=「好奇心」の読書会へようこそ!!

本日のぷらたなすの一言テーマは「お祭り」☆★
この日も近くの高校では、文化祭がおこなわれていました(^^♪

今回のぷらたなすも多くの参加者にお越しいただき、非常に盛況でした^^
女性の方にもたくさん参加していただき、華やかな会となりました♪

ではでは、次回のぷらたなすもよろしくどうぞ!!
〈written by 白井 康太〉
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今月のぷらたなbookS×14冊

[amazonjs asin=”4560081514″ locale=”JP” title=”紙の民”]メキシコ出身の作家サルバドール・プラセンシアによる長編。
紹介でまず驚いたのが、ページの一部が黒く塗りつぶされていること。これは検閲…ではなく、なんと登場人物が作者へ抵抗するために、自分の考えを読み取られないようにしているそうです。メタフィクションの仕掛けが満載の作品です。
(他にも文字列がねじれたりするなど、びっくりな本でした)

[amazonjs asin=”489240179X” locale=”JP” title=”絵本の読みあいからみえてくるもの”]
[amazonjs asin=”4834002721″ locale=”JP” title=”がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)”]
[amazonjs asin=”4593562031″ locale=”JP” title=”山おとこのてぶくろ (日本みんわ絵本)”]心理学・児童文学を学んだ著者が、子どもたちとの絵本の読みあいから学んだことを書いた本。
紹介者さんは子どもたちに本の読み聞かせをされています。ご自身の経験と合わせて、絵本の「読みあい」の面白さを語ってくれました。相手によって、同じ本でも全然ちがうリアクションが返ってくるのが、読みあいの魅力だそうです(^^♪
(小さい子はなんでも反応してくれておもしろいですよね)

[amazonjs asin=”B00YGIKMNW” locale=”JP” title=”紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)”]ヒューゴー賞他3冠に輝いた表題作ほか、アメリカSFの新鋭がおくる短編集。
孤独な少年に母親が折ってくれた折り紙たちは、みな命を持ちはじめ…という紙の動物園の物語。それにちなんで、紹介者さんがかわいい折り紙を持ってきてくれました ^^)実は折り紙の中に母親のメッセージが書かれて…というところも再現!
(又吉さんもおススメとのことで、気になります)

[amazonjs asin=”4344030036″ locale=”JP” title=”蜜蜂と遠雷”]直木賞と本屋大賞を同時受賞した、恩田陸の青春群像小説。
この本は話題になっていたので、読んだことがある方も多いのではないでしょうか。さまざまなピアニストが登場する本作ですが、調律師など音楽に携わる人々も描かれているのも魅力の一つ。音楽を彩る表現が豊かですばらしいとのことです♪
(個人的には今年イチオシの一作♪)

[amazonjs asin=”4102117016″ locale=”JP” title=”レ・ミゼラブル (1) (新潮文庫)”]ミュージカルも有名な、ユゴーの歴史的巨編。
レ・ミゼラブルには、三巻本と五巻本がありますが、紹介者さんいわく、五巻本の方がおススメとのことです。五巻本は脱線も多いですが、ウンチクが豊富でそこが良いとのこと。近年公開された映画(ミュージカル)も絶賛されていました♪
(大学のころ五巻本にトライしましたが、長かった…)

[amazonjs asin=”430922671X” locale=”JP” title=”サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福”]イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリが、人類史を俯瞰した大作。
人類の進化というと、猿人→旧人→新人→現生人類という直線的なイメージを持っていますが、現生人類と同時代にはライバルの種族もいたそうです。今の世界を築くことができたのは、人類の「フィクションを構築する力」が鍵であるとのこと。
(まとまった休みに一気読みしたい一冊ですね)

[amazonjs asin=”4863241127″ locale=”JP” title=”発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ”]「発酵デザイナー」が「文化人類学」の方法論を駆使して、ミクロの視点から捉える一冊。
「発酵」×「文化人類学」って何のつながりがあるんだろう?と思っていましたが、お話を聞いて納得。人類と菌類の共生である「発酵」は、文化人類学でいうところの「互酬」なのです(^^♪イラストも魅力的で引き込まれる作りの一冊。
(さっそくお借りしたので、読むぞ!)

[amazonjs asin=”4101166579″ locale=”JP” title=”光の山 (新潮文庫)”]福島在住の僧侶作家が、震災後を描いた作品集。
震災後の福島を、僧侶ならではの視点から、丁寧に描写している作品です。残念ながら福島について、私たちはあまり語ることがなくなってしまいました。そんな今だからこそ、この本が伝えてくれることは大きかった、と紹介者さん。
(風化、という現実がある)

[amazonjs asin=”416719242X” locale=”JP” title=”新装版 一茶 (文春文庫)”]俳人・小林一茶の複雑な一生を描いた、藤沢周平の伝記小説。
小林一茶というと、国語の教科書でおなじみの俳人で、何だかユーモラスなイメージがあります。が、実際は貧しさや遺産争いなど、波乱に満ちた人生を送ったそうです。この本は偶然にも他にも読んだ方がいて、お話が盛り上がりました(^^)/
(リリー・フランキー主演で映画化されるとか)

[amazonjs asin=”4041053978″ locale=”JP” title=”きみのために青く光る (角川文庫)”]似鳥鶏がおくる、青春ファンタジック・ミステリ。
人の死期を悟る能力、念じるだけで生き物を殺せる能力、など不思議な力を手に入れた人たち。その力が発動するとき、彼らの身体は青く光る。似鳥鶏推しの紹介者さんが満を持して持ってきてくれた一冊です。みんなで妄想が膨らみました(笑)
(相手の資産が分かる能力もあるそうです!?)

[amazonjs asin=”B013T4WND0″ locale=”JP” title=”青年”]森鴎外が、一人の青年の心の成長過程を描いた長編。
文学を志して上京した青年の青春小説。といえば、同時代に活躍した夏目漱石『三四郎』を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。作品には、漱石や自身をモデルとした作家が多く登場しますが、実際には両者はあまり交流がなかったとか。
(文豪たちの人間関係も気になるところです)

[amazonjs asin=”457551943X” locale=”JP” title=”小説 この世界の片隅に (双葉文庫)”]戦時下の庶民の暮らしを描き大ヒットした表題作の、小説版。
紹介者さんは、なんとこの映画を小豆島で観たそうです(高松では上映期間が短かった…)一般的な戦争物とは違い、人々の暮らしが丁寧に描かれていたことが良かったとのこと。一転して残酷なシーンもあり、同じくらい印象的だったそうです。
(ぼくは高松で観ましたが、すばらしい映画でした)