空と海がまじわる水平線を眺めるサンポート高松。

 

降水確率0%の青空の下、いまや香川県を代表する一大読書イベントに成長した感もある「海の見える一箱古本市」に、私、はじめが店主として参加してきたレポートです。

 

いつもと違う、人・場所・本ーー知を求めて遊読する三千世界。

 

3rd Nomado(サード・ノマド)♯8

 

時:2017年6月4日(日) 10時00分〜15時00分

 

場所:サンポート高松 テント広場

 

指折り数えて、ついにやってきました海の見える一箱古本市

 

昨年の5月に参加したときは雨天により、会場が急遽屋内になったりしましたが、今回は天気に恵まれました! お大師様ありがとう!

 

例によってなかなか寝付けず、朝5時に起床。遠足前の子ども再び。

 

準備していた本を入れたトランクや箱を、車に積み込み出発。

 

開会は10時からだが、出店者は朝7時30分から会場入りできる。私は8時前に現地入りし、店の設営へ。
50×180の長机に持って来た本を入れた箱を並べる。スペースが足りず、地面にシートを引いてその上にも設置。ガチ路面商。

 

今回はカオスのなかにも秩序をと、ある程度の分類で箱を棲み分け。

 

10時の開始前から既にお客さんが会場の周回をはじめ、10時を過ぎた頃には既に会場は大盛況でした。6月4日だけに、本の虫?

 

前回はあまり売れませんでしたが、今回は棲み分けが功を制したのか、安価な100円本や、300ー500円で価格設定した目玉本も安定して売れてゆきました。アドラー心理学の火付け本「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」600円と800円、バーター購入1400円でホクホク。

 

読書会でおなじみのメンバー、お久しぶりの方も含め、多くの知り合いの方が足を運んでくださいました。

 

また、私のホーム、読書メーターで繋がりのあった県内・県外の方も遊びにきて下さり、ネットの海と瀬戸内海がリンクした瞬間を楽しめました。

 

そして、今回出店の目的は、読書会の周知・広報。チラシを置き、購入してくれた人には簡単な説明と一緒に配布。0円にしていても、興味のない人は素通り。これは仕方なし。

 

けっこう興味持ってくれた人や、高松市でそういったサークル活動があるのを知らなかったという人、実は興味があってメルマガ購読していますと教えてくれた人、前から知っていて参加したいけれど日程があわないなどの貴重な意見、たくさんの反応があって励みになります。

 

そんなこんなで、あっという間に5時間経って無事に閉会。ご来店ありがとうございました。

 

また、早朝の会場整理から、終了後の迅速な撤収、事務局側のスタッフの皆さんには頭があがりません。今一度感謝の意を表したいと思います。

 

★備忘録

 

今回は「海」をテーマにした一押しコーナーを作りました。

 

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中古市場にはあまり安価では出回らないエマノン。

フェリーという海上の物語。
漫画から小説版に入ったという人とトークが弾みました。
購入してくれた方には面白かったら原作新品で買って欲しいと頼みました。
買って熊本復興!

 

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昨年の7月「海の日」にからめて課題図書に。チェスという「心の海」を描いた傑作。

個人的に今まで小川洋子作品色々読んできたけど、一番好き。私もまた、リトル・アリョーヒンなのだという感覚。
昨年10月に小川先生に貰ったサイン本は私の宝なので、ネットで買った文庫版初版第一刷を出品しました。
ファンタジー作品が好きという人にすすめてみてもよかったかなと反省。出戻り。

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昨年の一押し本はこれだった。いわずと知れた三角関係小説の鉄板!
海に向かって石を投げ、10回跳ねれば彼女は俺の物→どぼん!
砂浜に彼女の名前を書き、10回波が来ても文字が残っていれば俺の物→7回目で消滅!
恋のライバルは沖で波乗り。サーフィンは既に上陸していた!

そしてモデルたる志賀直哉の若い頃の写真を見てイケメン。

こんな文武両道キャラに勝てるわけないだろ!

2セット売りました。4セット出戻りです。

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全方位ロックオンのデート小説。とうぜん「海」も島への小旅行として描かれます。
センセイは離婚してるからフリー。不倫じゃない。
なんとか1セット売りました。3セット出戻りです。私は川上弘美さんの写真にときめきます。

 

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上下セット300円で5セット展開。香川県を舞台にしたリアルロボットSF。
北海道で造られたロボは、海を泳いで四国に渡り、そしてまた海を泳いで最終決戦の地へ赴く。
自分の蔵書含めての5セット。やったぜ完売。全弾命中、那須与一! ・・・また補填せねば。

今回は広いスペースが使えたので、文庫・新書・一押し・文庫X・1年以内購入の美品と棲み分けて展開しました。

意外と入る、軽ツーシーターのトランク! 
・・・同じツーシーターでも、軽トラこそが最強のような気もしますが。不自由という名の自由。

会場、サンポート巨大テント広場。
高松砂漠の中のオアシス。

文庫X! 私は別に中開いてもらっても大丈夫だったんですが、インスピレーションだけで買ってくれる人も。

「センセイの鞄」が好きな人は「恋は雨上がりのように」ヒットすると思う。お互いいい大人なら歳の差気にする事は無いと思うけど、45歳と17歳は流石に・・・。
横浜赤レンガ青空古本市のエピソードは5巻に収録。

 

 

やった、万祝!

レポート作成:はじめ