☆☆読書会フレンドパーク【香川県高松市】☆☆

日 時:2017年2月12日(日) 10時00分~12時00分
会 場:くつわ堂総本店
参加者:9名

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ぷらたなす=「好奇心」の読書会へようこそ!!

2年目のぷらたなす活動中です(^^)/
今回は新しい参加者の方にお越しいただきました!
思わぬ化学反応が続出で、大いに盛り上がった回でした☆彡
 
ぷらたなすでは新規参加者を大募集中です(‘ω’)
初めて参加するのはなかなか勇気がいることとは思いますが、
スタッフがしっかりサポートしますので、お気軽にご参加くださいね!
 
ではでは、次回のぷらたなすもよろしくどうぞ!!
〈written by 白井康太〉
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今月のぷらたなbookS

[amazonjs asin=”4041051991″ locale=”JP” title=”惑星カロン (角川文庫)”]清水南高校吹奏楽部の物語“ハルチカ”シリーズの最新作。
“ハルチカ”シリーズは今年映画化される人気の作品。ただし、キャスト的に爽やかな青春部活物の映画になってしまうのでは…?と不安があると、紹介者さん。この小説は単なる部活物ではなく、さまざまな社会問題にもコミットしていて、奥深い話の連作短編だそうです。小説と映画はまた別物として、両方楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
(ハガレンの実写はどうなる…?)

[amazonjs asin=”4101030073″ locale=”JP” title=”暗夜行路 (新潮文庫)”]
志賀直哉の大作。過酷な運命と対峙する時任謙作の姿を描く。
まず驚かされたのは、大量の付箋。紹介者は国文学を専攻していて、この本を卒論で扱ったそうです。「暗夜行路」といえば、父と子の和解というのがテーマとして挙げられることが多いですが、この本は「旅」という視点から見ても魅力的であるとこと。尾道など主人公が訪れる地方の情景描写が卓越しているとのことで、文学を読み込む面白さを教えてもらいました。
(国文学は憧れでした(歴史学専攻))

[amazonjs asin=”4264024366″ locale=”JP” title=”「べてるの家」から吹く風”]統合失調症の方が暮らす、北海道・日高地方「べてるの家」のエピソード集。
統合失調症は幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患であり、社会生活に困難さをもたらします。この「べてるの家」では、統合失調症の寛解をめざすだけでなく、経済的な自立をも目標としているとのことで、全国から見学者が絶えないそうです。仕事の範疇にとどまらず正面から人と向き合う「べてるの家」のあり方を、印象的に語ってくれました。
(映画『ビューティフル・マインド』は心に残る一作です)

[amazonjs asin=”4478001251″ locale=”JP” title=”ブラック・スワン上―不確実性とリスクの本質”]人間の思考プロセスに潜む欠陥を論じ、全米で大ヒットした一冊。
「ブラックスワン」とは、黒い白鳥、つまり常識ではありえない事象を指します。たとえば「サブプライムローン問題」では、ほぼすべての人が住宅価格=上昇するという「常識」に囚われた結果、住宅価格の暴落という「ブラックスワン」を招いたとのこと。グラフなども書いてもらいながら、初見では??の話を、分かりやすく紹介してくれました。
(ブラックスワン…怖い!)

[amazonjs asin=”4150503761″ locale=”JP” title=”これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)”]『ハーバード白熱教室』として人気を博した、マイケル・サンデル氏の講義の書籍。
何気なくこの本を手に取った紹介者ですが、読了するのにはかなりの時間を要したそうです。それもそのはず、この本には答えがはっきりと提示されていません。たとえば、大学に人種枠を設けるのは「正義」なのか?という問いは、立場によってさまざまな意見があるはずです。前述の『ブラック・スワン』につづき考えさせられる一作でした。
(白熱教室、名前で学生を呼ぶことが印象的でした(笑))

[amazonjs asin=”4101126151″ locale=”JP” title=”「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち (新潮文庫)”]ノーベル文学賞作家大江健三郎の、「雨の木」を主題とした連作短編。
大江健三郎氏の本といえば、「難しい」というイメージですが、紹介者によると別の見方もあるとのこと。大江健三郎はユーモアの要素を過分に持っていて、個性的な人物が登場するその作品は、シュールな笑い=「吉本新喜劇」に例えることもできるのではないかという、オリジナルの解釈を教えてくれました。ただし、やはり文章は難しいとのこと(笑)
(この時ある奇跡が起こりましたが、それは秘密です。。)

[amazonjs asin=”402273700X” locale=”JP” title=”書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)”]おなじみ池上彰さんと読売新聞の「編集手帳」を執筆されている竹内政明さんの対談集。
紹介者さんは手紙をよく書かれる(書いていた)そうですが、現代では手紙を書く人は珍しくなっています。この本によると、書く力を身につけるためには、まず読むことが大事であるそうです。まず人の借り物の考えをインプット(=読む)したのち、自分なりにアウトプット(=書く)、その繰り返して少しずつ書く力が向上するということでした。
(恋文、書いてみたいけど(/ω\))

[amazonjs asin=”4087484874″ locale=”JP” title=”17歳のポケット (集英社文庫)”]17歳にして夭折した天才少年山田かまちの軌跡をたどる作品集。
ギターの練習中に夭折された山田かまちさんは、氷室京介さんと同じ学校でバンドを組んでいたそうです。もしかしたら伝説のバンドBOØWYギタリストに…!?と紹介者のコメント。そんなifを想像させるほど、かまちさんの絵や詩は、少年とは思えない鋭利な感性に満ちています。実際に絵を見せてもらいながら、かまちさんのエピソードを紹介してもらいました。
(17歳のころの自分ときたら(-_-;))